Japan Environmental Exchange

“エコ〜るど京大”「くすのき・たまねぎ染め」を終えて

江頭由利


 6月20日には、京都大学の環境イベント“エコ〜るど京大”に参加し「くすのき染め・たまねぎ染め」-染物でリメイクしようーのブースを出した。
当初は“たまねぎ染め“を計画していたが、「京大のシンボルでもあるくすのきを使ってみてはどうか」との実行委員長の提案に、はじめての”くすのき染め”をやってみた。

 昔から、くすのきから取り出したエキスは粉状にされ、衣類の防虫剤である樟脳として使われてきた。このことをもしっかり知らないまま、拾い集めた葉っぱを煮出している準備の間には、よい香りにうっとりとしてしまっていた。 当日は輪ゴムで布をしぼり、絞り染め風の柄をつくり出せるよう目指した。

 25人ほどの参加者があり、こちらで用意していたハンカチやバンダナ、スカーフを染める人、中には自分の古いブラウスと夫のTシャツを染めるのを楽しみに来た、という女性もおられ、リメイクブースは大繁盛だった。私たちJEE スタッフ4人は鍋で煮たり、染め上がった布を干すのに大忙しだった。

 くすのきは薄い色合いのレモン色に染まり、たまねぎは濃い黄色に染まり、どちらもきれいな色に満足してもらえたようだ。

 鍋からのくすのきやたまねぎの香りの漂う中で、学生さん、職員、近隣の方々、子ども達など皆さんが楽しく興味を持って染めてくださり、お互いに予想以上に楽しんだ。JEEは数年前から、京大の「環境報告書」のステークホルダー委員の一人になっていて、外部からの意見を述べることもあるが、この活動は地域に窓を開いた意義深い催しだと感じた。ブース横のくすのきの木の下には孔雀が2羽放たれ、羽を大きく広げて楽しませてくれたことも、大学ならではという雰囲気だった。

 このような機会を設けて下さったことを感謝しています。ありがとうございました。

(事務局)

写真1
(1) 鍋に煮出し液を入れ布を染める

写真2
(2) 染め上がった布を水でゆすぐ

写真3
(3) 輪ゴムをほどくとこんな模様ができました

写真4
(4) 干して出上がり


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