Japan Environmental Exchange

パーマカルチャーデザインを学ぼう


 パーマカルチャーデザインとは、人が生態系の一員として自然とつながって暮らす手引きとなる設計原則です。 様々な工夫により持続可能性に向けた循環型の小さな暮らしの場をつくることができるのです。
 私は1998年に、パーマカルチャーデザインをオーストラリアで勉強した後、2002年に都会を離れ、この京都府南丹市美山町に移住しました。ここは茅葺き民家もある山里です。
 “アースガーデン”と名づけた私の住まいは、まず暮らしの土台として、小さな有機ガーデンがあり野菜、ハーブ、山野草、果物が収穫できます。またガーデン全体がビオトープ(生き物の生息場所)となっています。手作りの池や、雨水タンクがあり、家からの排水も庭で使います。養分が循環し、生ゴミ、刈り取った草,落ち葉は堆肥になり、菜園や花壇の土に返ります。家はパッシブソーラーのデザインで、夏は日射しが遮られ、冬は日射しが中に入るように軒が設計されています。地場木材を主に使い、柿渋や蜜蝋ワックスなどが塗料で、シックハウス物質が抑制され、居心地の良い居住空間です。屋根では特定非営利活動法人きょうとグリーンファンドのソーラーパネルで自家発電。くわえて太陽熱温水器でお風呂やシャワーのお湯が得られます。冬は薪ストーブとペレットストーブが大活躍。灰はガーデンの植物のカリ肥料となります。またトイレのひとつはメタン発酵槽とつながり、バイオガスが発生し調理に使われています。同時にクリーンな液肥も得られ、植物の肥料となっています。
 こんな暮らしを皆様にもご紹介しながら、パーマカルチャーデザインを一緒に勉強していきたいと思います。アースガーデンの体験・見学プログラムのチラシも同封しましたので一度いらっしゃいませんか?

JEE会員 植月千砂

写真
アースガーデン外観


◆戻る