Japan Environmental Exchange

「ボストン・チルドレンズ・ミュージアム」を見学して

エコネコ座 細木京子


 5月23日~28日まで、アメリカの「ボストン・チルドレンズ・ミュージアム」へ見学に行った。

 「ハンズ・オン(Hands On)」という、触って体験するミュージアムの草分けであり創立から100年、近年では環境教育においても先駆的な取り組みをしているところである。

 4年前の秋、京都市国際交流会館の催しの際、JEEブースの紙芝居を偶然にミュージアムのスタッフ・茶山さんが見て下さったのだ。その後、紙芝居を写真に撮りミュージアムで使っていただいたり、JEE発行・ハイムーン著「GOMIC」「PICTURECOLOGY」などの漫画をミュージアムの中の“京町家“に置いていただいたりと交流が続いていた。

 昨年末に仕事で京都に来られた折にはJEE事務所へ寄って下さり、久しぶりにお話をしたところ、「ボストンまでは飛行機の直行便もできたので、ぜひ来て下さい!」と声をかけて下さったので、環境教育を学んでいる知人を誘って、行くことになった。

 お付き合いのきっかけとなった紙芝居を持って行ったのだが、さっそく金曜日の夜、日本の文化紹介ブースでさせていただくことができた。会場のブース入り口では、ボランティアによる新聞紙の“かぶと”の折り紙、“こいのぼり”のウロコを貼る工作、そして最後に紙芝居はその奥のスペースで。

 紙芝居は“水筒と買い物袋をもとう” “紙をだいじに”の2つで、お客様は地元の親子連れの方々20人余り。ドキドキしながらもなんとか英語で話すことができた。

 始まる前の子供たちへの説明、終わった後の質問などは茶山さんにお任せしてしまったが、内容・メッセージは伝わったようだし、質問には手を挙げて答えてくれるなど楽しんでくれたようだ。「紙芝居というあまり体験したことのない方法でエコのことを考えていくのは、子供たちも大人も楽しそうでしたよ。『私も家でエコがんばっているのよ』と言ってくれた女の子もいて印象深かった」と後日彼女から聞き、ほっとしている。

 6階建てのレンガ造りのミュージアムの建物は広くて、展示内容も膨大なので短い滞在中にはすべてを見て回ることはできなかったが、ともかく楽しく、遊びながら、自然にさまざまなことを学べる仕組みができていることに、感激した。親に対しても勉強させる姿勢があり、家庭においてもこのように教えていけばいいのか、と学ばせられる部分が多かった。私などはバアバとしての役割を教えられた点が数々あった。

 ハイムーン氏のワークショップ「漫画を描いてごみを減らそう」を、いつの日かここでさせていただきたいとの思いを持ちながら、帰途に着いた。

 ミュージアムの茶山さんには滞在中は何から何までご親切にしていただき、大変お世話になりありがとうございました。頂いたたくさんの貴重な資料は有効に使わせていただきます。
資料などはJEE事務所にありますので、ご希望の方はご覧下さい。

ボストン・チルドレンズ・ミュージアム:http://www.bostonchildrensmuseum.org/

写真1
紙芝居をしているところ

写真2
大きな牛乳びんが目印のミュージアム玄関


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