Japan Environmental Exchange

ハイムーン漫画展、ワークショップの報告

(インドネシア・ジャカルタ 3/4~ 3/7、マレーシア・クアラルンプール 3/17~ 3/22)


(1)「ハイムーンの環境漫画展」(ジャカルタ & クアラルンプール)

*環境漫画家ハイムーン氏(本名 高月紘・京都大学名誉教授、現 石川県立大学教授)がこれまでに描かれた作品の中から20点を展示。
 環境問題をわかりやすく、そしてほのぼのとあらわしている漫画は、子どもから若者、大人まで、多くの方に見てもらうことができ、説明文を熱心にメモに写し取る方も多く、共感を得た。一番大切な原画は海の向こうまで手で運び、無事に持って帰ることができました!

*マレーシアのオープニングセレモニーではマレー大使も挨拶されたが、すでにハイムーン氏の漫画をご存知だったようで、著書も手にとってくださり、「スモールイズビューティフル!」と締めくくられたのは印象的だった。

展示写真 JEEメンバー写真

*JEEのブースではハイムーン著「GOMIC」「PICTURECOLOGY」、環境カレンダー、絵はがきをにぎやかに展示。 浴衣を着たJEEスタッフ等の “古紙利用の折り紙”と“環境メッセージ”コーナーも好評。

(2) 3R Knowledge Challenge(ジャカルタ & クアラルンプール)

 「3R(リデュース、リユース、リサイクル)」についての参加者の理解度をみると共にハイムーン環境漫画を見ての自分流の解説を記入してもらった。 抽選でハイムーンの著書・カレンダー・絵はがき、マレーシア国立大製作のTシャツなどを贈呈。賞品はとても喜ばれ、ハイムーン氏にサインをしてもらう方も多かった。解説はマレーシア国立大の渡辺先生。JEEは賞品提供。

贈呈のようす写真

(3) ハイムーンのまんが教室(ジャカルタ & クアラルンプール)

 「どうすればごみが減るか」というテーマで、1人づつ画用紙に漫画を描き発表。参加者は多くだったが、幼児でもでもしっかりと市民に訴える絵を描いて驚くほどだった。

漫画教室のようす写真

(マレーシア・アラムシャ中学・高等学校)

 KLから少し離れたプトラジャヤ市にある、国立中学・高校(男子校)では、グループで1枚の漫画を描き発表してもらった。ディスカッションも熱心で、漫画を描く時間が足りないほどだった。7つのグループはそれぞれ環境問題の核心をついたよい漫画が描き、発表態度も積極的であり、感心してしまった。この若者達が、マレーシアの将来をになってくれれば、と思わずにいられなかった。

漫画教室のようす写真2 漫画教室のようす写真3

(4) 環境紙芝居(マレーシア・アラムシャ中学・高等学校)

 マレーシア・プトラジャヤ市の中学校1年の日本語の授業時間に紙芝居をした。テーマはいつもの「すいとうと買い物袋をもとう」。
 最初に英語で行い、次に日本語で行った。J.E.E.として英語で演じるのは初めてであり、どれだけ理解していただけるか不安だったが、とにかく一生懸命に! 拍子木を叩いて、日本での紙芝居の雰囲気を出したが、皆真剣にみてくれていたので、何とか理解してもらえたかと感じた。生徒達は日本語も少し話し、教室には日本文化の紹介が溢れており、日本への関心の高さが感じられた。

(5) マイバッグに絵を描こう(ジャカルタ)

 大勢の参加で楽しく、カラフルなバッグのできあがり!

(6) 現地の家庭ごみの調査・分類作業に参加(マレーシア国立大学)

*マレーシアでは到着の翌日にすぐ、UKM国立大学にての家庭ごみ分類作業に参加。家庭から出すごみの重量は日本よりは少なく、紙おむつは少なかったが、レジ袋が多く捨てられていた点、手つかずの食料品がかなり捨てられていた点、プラスチック容器の多さなど、日本と同じだと思わせられた。ドリアンが入っていると臭いから、要注意!といわれていたが、入っていなくてほっとした。現在ではホテルや電車の中にも持ち込みは禁止するところが多いそうだ。

*イスラム教の女性は頭にスカーフを被っているる姿が美しかったし、バティックのシャツを
着ている男性も多く、民族衣装の素晴らしさに、見とれてしまった。
 街は車とオートバイが溢れ、活気に満ちていたが、スモッグで曇ることも....。

★ 以上、今回は協力という形でたくさんのイベントに参加したが、主催者の方々や現地の方々は親切に接して下さり、環境問題にもとても熱心であり、よい交流ができたと感じた。
 皆様にはお世話になりありがとうございました。紙面をお借りしてお礼申し上げます。
(事務局 細木)


◆戻る