Japan Environmental Exchange

- 東アジア環境情報発伝所 情報メールマガジン“伝書鳩"NO.229より転載(許可済み)ー

6月1日より 中国で無料レジ袋供給禁止 が開始


 中国国務院事務局は先日各省、自治区、直轄市人民政府、国務院各部、直属機関に対し、<レジ袋の生産販売使用における通知>を発表した。通知によるとレジ袋はすでに“白色汚染"の主な原因となっており、今後各地人民政府、部門は超薄型レジ袋の生産、販売、使用を禁止するとともに、有料レジ袋使用制度を始める。2008年6月1日よりすべてのスーパー、デパート、市場などの商品小売市場でレジ袋の有料使用制度を実施し、いっせいにレジ袋の無料提供ができなくなる。
 レジ袋は日常生活で消費されやすいものであり、中国は毎年大量のレジ袋を消費している。レジ袋は消費者にとって便利であると同時に過度の使用量と回収処理されていないため、深刻なエネルギー浪費と環境問題を引き起こしている。特に超薄型レジ袋は簡単に破れてしまい、多くが棄てられることから“白色汚染"の主な原因になっている。以下は通知内容。

1. 超薄型レジ袋の生産、販売、使用を禁止

 2008年6月1日より全国に渡り厚さ0.025ミリ以下のレジ袋(以下超薄型レジ袋と略)の生産、販売、使用を禁ずる。発展改革委員は<産業構成調整指導目録>を取り急ぎ修正し、超薄型レジ袋を淘汰類商品目録に入れる予定である。品質検査局はレジ袋の国家標準をの改定を急ぎ、人目を引く分かりやすい合格レジ袋商品表示を制定し、レジ袋の迅速で簡易な検査方法を研究し広め、企業に対し、国家標準組織に則った生産をするよう促し、レジ袋の品質を保証する。

2. レジ袋の有料使用制度実施

 スーパー、デパート、市場などの小売販売市場は最もレジ袋が使用される場であり、現在多くのレジ袋が無料で提供されている。より合理的な使用を促すため、レジ袋の使用を控え、2008年6月1日からすべてのスーパー、デパート、市場などの小売販売市場でレジ袋の有料使用制度を実施し、一斉にレジ袋の無料提供ができなくなる。

3. レジ袋の生産、販売、使用制限の監督検査を強化

 品質検査部門はレジ袋生産企業への品質監督機関を立ち上げる。制度に違反し引き続き超薄型レジ袋を生産する企業、規定に従わずレジ袋合格商品商標(印)を貼らない企業、その他違法行為をとる企業に対し、<中華人民共和国産品質量法>と照らし合わせ、生産停止命令や違法商品没収、違法所得没収罰金などの処罰を下す。完全な品質監督管理措置を敷き、法的効力を強化し、公表、回収、生理改革、処罰などの厳しい制度を執行する。
 旅客列車、客船、バスやタクシー、飛行機、駅、飛行場及び観光地などは顧客に対し超薄型レジ袋を提供できなくなり、鉄道、交通、民用航空、旅行などの部門は監督検査の責任を負うことになる。
→ http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08010902J

(以上、終わり)


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