ほたる祭り
吉宗千枝(JEE関東)
今年の夏は、3回ほどほたる祭りに出かけました。6月中旬は、神奈川県相模原市の里山を守る会の方と市が主催で、主に源氏ボタルが見られました。
会場には、農産物売り場や、お抹茶のサービスなどもあり、その後、グループに分かれて、会の方が蛍のいる場所まで案内してくださいました。源氏ボタルの最盛期でたくさんの蛍がいました。この場所は、里山を守る会の方方が、日ごろから蛍を増やしたいということで、蛍の餌となるカワニナ(タニシのような貝)を育てたり、また、周りで農薬を使うのを一切やめたり、また、山に向かって水路を掘って、生息所を大きくしたり、さらに、その上に今後は水田を作る予定だそうです。
2回目は、7月の7日(土曜日)に神奈川県秦野市菖蒲にある承徳院というお寺に付属する菖蒲園での蛍鑑賞会でした。源氏ボタルと平家ボタルが両方見られました。
3回目はその翌日、そのまま車を西南に走らせて伊豆方面へ行きました。目的は伊豆自然村キャンプフィールドのほたる祭りとキャンプですが、その日の午前中は、まず、箱根峠から海に向かっていき、伊東市の先にある富戸漁港でイルカウォッチング船に乗りました。富戸には朝から、大勢のスクーバダイバーたちが集まっていましたが、その中で唯一のイルカウォッチ船でしたが、7割の可能性で、何らかのイルカ(バンドウイルカ、またはカマイルカなど)またはマッコウクジラがみられるとのことで、1時間半ほど船はかなり揺れて、目を皿のようにして探したのですが、結局、見られたのは、いろいろな海鳥と、とびうお一匹、そして、サメのひれだけで、イルカなどはみられませんでした。しかし、このウォッチング船は年中無休で運行されており、もとイルカを捕獲していた石井さんという元猟師さんがイルカの涙を見て、方向転換されて、一人でウォッチング船を運航されてもう数年になりますから、きっと見られることも多いのでしょう。また、機会があればいってみたいと思います。その後、キャンプ用の食料の買い物などをして、伊豆自然村キャンプフィールドへ向かいました。そこはまさに回りは田んぼや山だけの何もないところでしたが、さすがに温泉は近くに湧き出ているようで、また、水がきれいなので、キャンプフィールドの隣には鮎の養殖所がありました。そして、そこの鮎の養殖所のオヤジさんが、蛍の餌を川に撒いて蛍を育てているのだそうです。6月半ばの源氏ボタルの最盛期には今年初めて1万匹出たそうで、テレビも取材に来たそうです。この日は、蛍祭り最後の日で、お客も少なく、蛍も大分少なくなっていましたが、それでも、源氏ボタルと平家ボタルがたくさん飛んでいて、とても風流でした。昼はそこにテントを張って、バーベキューをし、夜はほたる祭り鑑賞後、清流の音を聞きながら眠り、また、朝はものすごくいろいろな野鳥の鳴き声を聞きながら目覚めて、自然を満喫しました。(鳥もたくさんいたので双眼鏡を持っていけばよかったです)
帰ってきて、インターネットでもっと調べたところ、そんな遠くに行かなくても、私の住んでいるところ(東京都調布市)からすぐ近くにある、野草園でも蛍を育てていて、5月下旬から6月上旬ころまでほたる祭りがあるそうです。また、調布、三鷹、小金井の三市にまたがる野川公園でも蛍が見られるそうです。やはり、今年は出かけるのが遅すぎたようでした。
以上です。
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