“スモール イズ ビューティフル”
ワークショップ「マンガを描いてゴミを減らそう」に参加して
ダニエル・マイヤー
この夏の旅行中に、京都大学で開かれたワークショップ『マンガを描いてゴミを減らそう』に参加しました。「びっくり! エコ100選 2006」の中で、JEEが京都市ごみ減量推進会議として、企画したものです。JEEは環境を通じて環境教育、平和活動、国際協力を行っているNPOです。
環境問題の専門家であり、フリーの漫画家“ハイムーン”としてご活躍の高月紘教授が、ゴミとCO2排出問題について参加者の小学生、親、社会人などに説明して下さいました。ユーモア混じりに、このような複雑な問題を説明されるのには驚きました。その後、子どもからお年寄りまでの方がマーカーを手に、環境マンガを描いて、最後に自分のマンガを発表しました。
私たちスイスチームは、家を暖める暖房システムの違い(石油燃料対木材燃料)とその環境へ与える影響の比較をマンガにしました。
スイスの気温は京都よりも寒く(冬の平均気温は0度)ほとんどの住宅にはお湯で建物を温める暖房システムが備わっています。ラジエーターとパイプを流れるお湯で家中を温めるシステムです。水を温める燃料としては、オイル、ガス、木材が一般的ですが、木材が持続可能なエネルギーとして、またCO2ニュートラルであるので、スイス政府として、もっとこのエコロジカルな暖房システム薦めるべきだと思います。スイスでは、“マイナジー”というエネルギー基準にあう家を提唱しています。しかし、これで十分かというとまだまだです。
京都は蒸し暑い気候のため、エアコンで涼しくする工夫はありますが、エアコンによる大量電力消費は問題だと思います。一方、暖房システムが備わっていない家が多いようなのには驚きました。ですから、私たちが家全体を温めている絵を見て、皆さんは驚かれたようです。京都でCO2削減の京都議定書が作成され、スイスも調印しています。実現にむかって良い方向ヘ進みたいです。
環境問題に関心をもってもらうために、このワークショップでは、このような楽しい方法を取り入れていますが、このことは、はすばらしいと感じました。
寄稿:ダニエル・マイヤーさん(スイス)JEEメンバーの友人で、この夏日本に旅行にきています。この旅を期に、JEEメンバーになられました!
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