フィリピン支援グループ「ドールハウス」の紹介
藤本実千代
ドールハウスは、1980年代の終わりに日本に住んでいるアイルランド人の個人的なボランティア活動として、フィリピンで手作りされている品物の販売がきっかけで動きだしました。私も10年ほど前よりお手伝いをしているので、紹介させていただきます。
マニラの北、カロオカンのタラ地区の貧しい人々に就業の機会を提供するため、布製手作りお人形とおもちゃが作られています。そこでは、正当な賃金と年二回のボーナスが支払われています。また、従業員の子供に必要な教育資金援助や無利息住宅ローン制度も提供しています。約200名近くの女性や男性が働いています。その他、ドールハウスで得た収益は、地域に井戸を掘ったり、ハンセン病患者で無就労の人々に雇用の機会を与えたり、デイケアセンターで働く人や地域のリーダーを育成するための資金として活用されています。
多くの従業員が、トタンを組んだだけのような家(?)に住んでいましたが、ドールハウスの支援によって、ブロックのしっかりした家を建てることができています。また、数名の子供たちが奨学金支援によって、大学や専門学校へ行くことができています。
他に2団体を支援しています。一つは、ドライフラワーのカードを作っているマニラ市内在住の三人の女性グループです。彼女らは、それによって生計を立てています。
もう一つは、マニラの南、カビテのカルモナ地区の小さな作業所です。刺繍のカードやよだれかけ等のベビー用品を作成しています。
日本国内(主に関西)でこれらを販売し、直接収益を送るほかに、日本からフィリピンへ中古ミシン、タイプライター、新・古着、タオル、シーツ、学用品、トイレ・洗面用品などを送る活動もしています。タンバリン、カスタネット、笛などの楽器も小さな子供たちには大変喜ばれます。
現地を訪問して、日本では当たり前だと思っていたことも、ここでは違っていたという現実を目の当たりにしてカルチャーショックを受けました。少しでもフェアトレードとして、日本から支援できることをやっていきたいと思います。皆さんのご支援、ご協力をお願い致します。販売してみたい方、他お問い合わせはホームページから。http://www17.ocn.ne.jp/~dolhouse/
赤ずきんちゃんのスカートをめくりあげるとおばあさんが現れます! そしてオオカミまで。
一部の布地は日本からのリサイクル品が使用されてます。
JEE事務所に見本が置いてあります。
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